ほうれん草の話
ほうれん草を買って茹でた。
前回茹でた時は「どうせ湯に浸すし」と思ってそのまま鍋に入れてしまい土を落とすのにすごく時間がかかってしまったので、ちゃんとインターネットで調べてから茹でた。
100円で買ったほうれん草。すごいワサワサしてて、こんなん1週間かけて食べる量じゃんと思いながら買った。でも茹でたらすごく小さくなった。どうしたの。さっきまであんなにモリモリしてたじゃん。そんな急に縮こまっちゃって……。
ほうれん草はよくわからない。どれくらい茹でるのかもよくわからないし、茹でた後どれくらい冷やせばいいのかよくわからないし、どれくらい絞るのかもよくわからない。私はいつも過剰にほうれん草を絞っているのだろうか。それとも全然絞れていないのだろうか。絞れば絞るほど小さくなる。料理サイトとかを見てもよくわからない。ていうか結局1日で食べられるどころか本気出せば3口くらいで食べられる量になってしまう。毎回そうだ。ほうれん草は思わせぶりだ。
写真を撮った。ただ、鰹節が脳内で描いていた完成図よりも広がったし多かったので結構カツオの主張が強いおひたしになってしまった。
おいしいな〜と思っていたらなくなっていた。儚い。散っていく桜のよう。ほうれん草とは散っていく桜。最初の想定では半分をおひたしにして残りは翌日のお弁当のおかずにする予定だった。散り始めたし明日桜を見にいこっかな〜と思ったら、翌朝完全散ってたのと同じ感覚。
今はよくわからないけど、ほうれん草にはいつか最高のパフォーマンスをさせてあげたい。
