絹さやの戦いと幻覚
絹さやが苦手なのに絹さやを貰って絹さやを茹でた。鮮やかな色でいいですね。味は苦手なんですけど。
茹で上がった絹さやをどうすればいいかわからなくてポリ袋に入れて冷蔵庫に放り込んでおいたが、このままでは腐ってしまい「私は貰ったものを……」という罪悪感に苛まれてしまう。
そして昼に早めに決着をつけようとポリ袋から出した。マヨネーズをつければいいっぽい。
ちなみに上の写真は半分食べた後に撮った。多すぎる。絹さやの中にはグリーンピースが潜んでいる。たまに普通に育ちすぎてグリーンピースが入っていた。私は絹さやが苦手だけどグリーンピースは完璧に苦手だ。こいつがシュウマイにしれっと乗っかっている時無性に腹が立つ。そいつがさやから3つくらい出てきた。ちくしょう。
これを食べたら私は納豆炒飯を食べる。おいしいが待っているんだと念じて食べた。
マヨネーズが私の肩を叩いて「がんばれ」って言ってるような気がしてきた。
納豆が私を待っている。
卵も「早く炒飯にしようよ」と言っている。
米が「早く僕を炊飯器から出して炒めて〜」って言ってる。
あ〜。
みんな。頑張るよ。
あっ。
キムチの素だ。
「俺を入れたらうまいと思うぜ」
なるほど。それはいいですね。
「素材の味を味わえよ」
えっ!?
絹さや!?
何で……?
「マヨネーズで俺の味を隠すんじゃねえよ」
ヒイ!!
「グリーンピースまで食えて幸せじゃねえか」
それは違う。私はグリーンピースまで食う羽目になるとは思っていなかった。
「一粒で二度おいしいって言葉を知らないのか?」
1さやに3粒で4度まずいを経験したのだが……。
「残り3分の1になったじゃん。おいしさに気づいたか?」
全く。一生気づかん。
「もう知らねえ!」
私も!